設定集その3

ほぼ全て「Castle Imitasion」における管理人月乃宮のオリジナル設定です。
原作にはこうした設定はありません。

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桐山の母
桐山和雄の実の母親です。
年齢は三十二歳。桐山の実父の工場で高校卒業後間もない頃から働いていました。
父の急死により工場を継がなければならなくなった若い夫を支える優しい妻でした。

勤め先の息子である桐山の父と恋に落ち結婚、二年後に妊娠した喜びもつかの間、桐山家の手によって工場を失った夫とともに借金取りに脅かされる生活をを余儀なくされます。

やがて出産が間近になり、陣痛が始まった彼女を夫が車で病院に連れて行く途中、夜逃げと取った業者の追跡に遭い、雪がひどかったことも災いして車はガードレールに衝突。夫は奇跡的に軽症で済んだものの、助手席に乗っていた彼女は全身に硝子の破片が刺さる重症を負って、即死の状態でした。

死の直前に彼女はお腹に居る子供の桐山に、「どうかあなただけは生きて」と強く祈りました。それは人並みはずれた頭脳と記憶力を持っていた桐山の記憶に残り続けることとなります。


桐山の父
桐山和雄の実の父親です。年齢は二十七歳。
香川県城岩町の小さな工場の長男として生まれますが、大学を卒業する直前に両親が相次いで病死、若くして社長となります。
桐山の母とは年が離れていますが、とても仲むつまじく、社長となってすぐに結婚します。

多少世間知らずな所があり、土地を渡せとの桐山財閥の脅しにも屈せず自分の工場を守ろうとした結果、他の多くの小さな企業がそうであったように桐山財閥の手で工場は潰されてしまいます。

その後家を失い小さなアパートを借りて妻と二人で暮らしているうち、彼女との間に子供が出来、再びやり直す自信をつけます。

しかし出産間近の妻を自動車事故で失い、また生まれたばかりの子供である桐山も死に瀕していることを知ると、自分の血を提供したばかりでなく高名な医師を訪ねて回って、息子の命を救うことに全力をつくしました。
手術が成功したと聞いた時の喜びは並大抵のものではありませんでしたが、優れた頭脳を生まれつき備えた桐山に目をつけた総帥に赤子を売り渡すよう誘われ、頑なに拒否してついに殺されてしまいました。
彼が手術を控えた桐山の前で医師と交わした会話は、桐山の記憶に残っています。