・参考程度に。漫画版のネタばれありです。
＋桐山の過去＋
大企業の社長の御曹子としてこの世に生を受けた桐山和雄。 両親の愛情に包まれ、聡明で快活な素直な心を持った少年として育つ。 　従兄弟が壊したおもちゃをブロックで複製したり、料理長に代わってフルコースを作ったり、TVのヒーローの動きを再現したりと幼いころから天才的な才能を発揮していた。まさしく彼は「神の子」であった。 　しかし五歳の誕生日、母親と共に乗っていた車に居眠り運転のトラックが衝突し、頭部に破片が食い込む重症を負う。一命は取り留めたものの、その悲劇は桐山を一切の感情らしきものをあらわさない、人形のような子どもに変えてしまった。それを周囲の大人たちは、数回にわたった手術と最愛の母親を失った心の傷によるものと解釈した。しかし桐山の変化は全く別のところにあった。頭蓋をえぐった破片は極めて微細な脳神経細胞のひとかたまりを破壊し、致命的な影響を残していたのだ。その目にも見えぬほどの傷によって彼は神の光を失ったのである。空白、虚無、全く感情を持たない人の似姿として彼は成長する。 （漫画14巻より）
＋Suger　High　登場人物紹介＋
	主人公。城岩中学校二年B組女子十四番。面倒見がいい性格で、桐山にいろいろ教えてあげることも多い。
桐山　和雄（きりやま・かずお）	城岩中学校二年B組男子六番。身長181センチ体重58キロ。不良グループのボスにして社長令息。得意科目全科目の容姿端麗頭脳明晰スポーツ万能と非の打ち所が無い少年。 なぜか主人公に好意を示す。トレードマークは前髪がはみ出したオールバック。感情表現だけは極めて希薄であり、何らかの病理性も疑われる。
内海グループ	主人公の親友で七原秋也に恋する内海幸枝、谷沢はるか、中川有香、中川典子、金井泉、藤吉文世、榊祐子、野田聡美、松井知里のB組女子主流派。
桐山ファミリー	桐山に絶対の忠誠を誓う沼井充、そそっかしい笹川竜平、体格はいいが小心者の黒長博、オカマの月岡彰の四人。桐山と一緒に行動。
七原　秋也（ななはら・しゅうや）	政府では禁じられているロックに夢中な熱血漢。なぜかもてる。
稲田　瑞穂（いなだ・みずほ）	自分を聖なる戦士の生まれ変わりと信じている電波少女。主人公を自分の仲間に引き込もうとしている。桐山に強い敵対心を抱く。
桐山　隆裕（きりやま・たかひろ）	桐山の父。全国有数の大企業を経営する社長。謙虚で誠実な人格者。
桐山　真梨子（きりやま・まりこ）	桐山の母。美貌と優しい心を兼ね備え、誰に対しても女神のような慈愛をもって接していた。