ほんの少しだけでいいから
俺に、その温かさを分けてください
声無き慟哭が
もう
君に届く事はないと分かってはいても
ほんの少しだけでいいから
俺が君を想う事を許して下さい
俺は君を撃つ事が出来なかった
きっと他の全ての生徒を手にかけた後でも
君を撃つ事は出来なかった
君の前に彼を殺しておこうと思った
彼を撃つ理由は、今までと同じ
このゲームに乗った
このゲームを終わらせる、そのために
彼に銃口を向けた時、考えた
彼が死んだ後、俺はどうするんだろう
やはりゲームを終わらせるために君を殺すのか
答えは出なかった
答えを出す間もなく
君の銃口が俺を真正面から見詰めていた
君は俺を撃つのだろうか
君が俺を撃つ理由は?
生きていたい、から?
それとも
俺には君を撃つ理由は無い
今は、もう何も無い
だが君に撃たれる理由はある
俺は君に終わらせて欲しい
永遠に続く
空虚から
俺を
ほんの少しだけでいいから
俺に、その温かさを分けてください
ずっと欲しかった何かを
ずっと得られなかった何かを
どうか
最期に
ほんの少しだけでも
君は俺を想ってくれるだろうか
それとも
おわり
戻
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